ボツリヌス治療にかかる費用の目安についてご説明します。
片腕や片足のみの治療であれば、通常「200単位」という量の製剤を使用することが一般的です。
治療費の大部分を占めるのは「お薬代(製剤費)」です。
従来からよく使われている製剤を使用した場合、手技料や電気刺激の費用などを含めた総医療費(10割負担額)は、約12万2,000円になるケースが多いです。
当院の取り組み:薬価の安い製剤の採用
当院では、患者様の経済的な負担を少しでも減らすため、同等の効果が期待でき、かつ薬価(お薬の価格)が安く設定されている「ゼオマイン」という製剤を積極的に採用しています。
ゼオマインを使用した場合、総医療費(10割負担額)は約7万2,000円となり、従来のお薬よりも大幅に総額を抑えることができます。
自己負担額の目安(ゼオマイン200単位の場合)
ボツリヌス治療は健康保険が適用されるため、窓口でのお支払いは以下のようになります。
- 1割負担の方: 約7,200円
- 2割負担の方: 約14,400円
- 3割負担の方: 約21,600円
※これは片手または片足の治療の場合です。手足を同時に治療する場合は、約2倍の費用がかかるとお考えください。
負担を抑える「高額療養費制度」の活用
ボツリヌス治療は3〜4か月おきに継続して行うことが多い治療です。
「継続すると費用がかさむのでは…」と心配されるかもしれませんが、「高額療養費制度」を活用することで、月々の自己負担上限額が定められ、負担を大きく軽減できる可能性が高いです。
例えば、70歳以上で年金収入が約260万円以下の方の場合、外来での1か月の自己負担上限額は18,000円または8,000円となります。
さらに、訪問診療や他の病院の外来など、別でかかっている治療費と合算することも可能です。
1か月の医療費の合計がご自身の上限額を超えた場合、超えた分の金額があとから払い戻される仕組みになっています。
その他の医療費助成について
- 身体障害者手帳をお持ちの方: 1級または2級をお持ちの場合、自治体の「重度心身障害者医療費助成制度」などが利用でき、窓口負担が軽減(または無料に)されるケースが多くあります。
- 生活保護を受給されている方: 自己負担は発生しません。
費用面でも安心して治療を
ボツリヌス治療は元々のお薬代が高価なため、総医療費としては高くなります。
しかし、こうした日本の公的な医療保険や助成制度をしっかり活用することで、実際の負担は大きく抑えられます。
費用面でも安心して治療をご検討ください。