ボトックス注射で筋肉を緩める効果は、リハビリテーションや自宅でのストレッチを組み合わせることで、より高めたり、長持ちさせたりすることが可能です。
今回は、麻痺がある患者さんでもご自身で取り組める、簡単なストレッチ方法をご紹介します。
1. 手や腕(上肢)のストレッチ
手や腕に痙縮(けいしゅく)がある場合に有効です。
- 方法: 椅子に座った状態で両手を組みます。
そのまま、組んだ両手をゆっくりと上げたり下げたりしてください。 - ポイント: 動かせる側の手を使って、麻痺がある側の腕を優しくガイドするように動かしましょう。
2. 足や膝(下肢)のストレッチ
膝や股関節に痙縮がある場合に有効です。
- 方法: 椅子に座り、動かせる側の足を、麻痺がある側の足の後ろ(かかと付近)に添えます。
そのまま動かせる側の足の力を使って、麻痺がある側の足を持ち上げたり下げたりします。 - ポイント: 無理な力は入れず、関節の動きを感じながらゆっくり行いましょう。
理想の回数と継続のコツ
こうしたストレッチは、1日30分ほど行っていただくのが理想ですが、まずは1日15分程度からでも十分に効果が期待できます。
また、現在はまだ手足のつっぱり(痙縮)が出ていないという方も、毎日15分程度のストレッチを習慣にすることで、将来的な痙縮の発生を予防することにつながります。
「毎日の歯磨き」と同じように、リハビリ後の良い状態をキープするための習慣として、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。
自分に合った具体的な方法を知りたい場合は、リハビリの専門家や主治医に相談してみるのも一つの方法です。