ボツリヌス治療(ボトックス治療)を受ける際の具体的な流れについて、診察から治療当日までをシミュレーション形式でご紹介します。
1. 診察・治療計画の決定
まずは、リハビリテーション外来(当院に関しては外来担当医表を参照ください)を受診していただきます。
問診と身体機能の確認
これまでの病歴を伺い、他の病院からの紹介状があれば内容を確認します。
その上で、実際の手足の動き、痙縮(けいしゅく)の出ている部位や強さ、関節の動く範囲などを綿密に診察します。
治療計画の決定
ご本人やご家族に、「具体的に何に困っているか」「どこの関節を良くしたいか」といったご希望を伺います。
その内容を元に、「どの筋肉に・どれくらいの量の薬剤を使うか」という治療計画を立てます。
その後、治療内容や副作用(アレルギーの可能性など)について説明を行い、同意書にサインをいただきます。
薬剤の発注と日程調整
同意書をいただいた後、必要な量の製剤を製薬会社へ発注します。
薬剤が病院に届くまでには約1週間かかります。
そのため、実際の治療日は同意書をいただいてから「1週間以上先」の日程で調整させていただきます。
※ 訪問診療エリア内であれば、ご自宅へ伺っての問診・診察が可能な場合もあります。ご希望の方はご相談ください。
2. 治療当日
服装・持ち物
治療当日は、診察台に横になった状態で処置を行いますので、脱ぎ着がしやすい服装で来ていただけるとスムーズです。
特にご用意いただく持ち物はありません。
痛みについて
「注射の痛み」を心配される方も多いですが、治療する筋肉の深さによって使用する針を使い分けています。
- 表面に近い筋肉の場合:
非常に細い針を使用します。痛みは予防接種のような「チクッとする程度」です。 - 深い場所や細い筋肉の場合:
正確な位置を探るために電気刺激ができる特殊な針を使用します。この場合は局所麻酔を行いますので、麻酔の痛み以外はほとんど感じません。
これまでに200名以上の患者様を治療してまいりましたが、痛みで治療を中断されたり、苦痛を訴え続けられたりしたケースはほとんどありません。
「予防接種と同じくらいの、我慢できる軽い痛み」と考えていただければと思います。
所要時間
来院してから、お着替えなどの準備、実際の治療、後片付けをしてお帰りになるまでの目安は以下の通りです。
当日は時間に余裕を持ってお越しください。
- 片手、もしくは片足だけの治療: 約30分
- 手と足の両方を治療する場合: 約1時間