脳卒中の後遺症である「痙縮(手足の突っぱり)」に悩む患者様は少なくありません。
当院の痙縮専門外来には、脳神経外科や神経内科などの先生方から、多くの患者様をご紹介いただいております。
まずは徹底した「丁寧な診察と評価」から
私たちの痙縮専門外来は、ただボツリヌス治療(ボトックス注射)を行うだけの場所ではありません。
まずは、丁寧な診察と評価から始めます。
患者様の意識レベルや意思疎通の度合い、認知機能や高次脳機能障害の有無について、神経心理学検査などを用いて詳しく調べます。
そのうえで、
「手や腕をどのくらい使えるか」
「足を使ってどのように動けるか」
「痙縮によって日常生活の何に困っているか」
を総合的に評価します。
メリット・デメリットを説明し、最適な治療法を選択
痙縮の治療法には、ボツリヌス治療だけでなく、
お薬(筋弛緩薬など)の内服、
フェノールブロック、
バクロフェン髄注療法、
アキレス腱延長術
など、さまざまな選択肢があります。
私たちは、患者様やご家族にそれぞれの治療法のメリット・デメリットを丁寧にご説明します。
十分な話し合いのもと、ボツリヌス治療が最も効果的であり、患者様やご家族も希望される場合にのみ、注射を行います。
効果を最大化するための「リハビリとの連携」
ボツリヌス治療によって筋肉の突っぱりは和らぎますが、注射を打つだけでは十分な効果は得られません。
治療効果を最大限に高めるためには、リハビリテーションとの併用が不可欠です。
そのため当院では、外来リハビリや訪問リハビリ、通所リハビリへと確実にバトンをつなぎ、適切なリハビリを行えるようサポートします。
その後、注射の効果が薄れる3〜4か月が経過した段階で再度評価を行い、必要に応じて治療を継続していきます。
紹介元への安心と、患者様への一貫したサポート
痙縮専門外来は、「ただ注射を打つだけ」の場所ではありません。
ご紹介いただく先生方、そしてご紹介によって受診される患者様やご家族の皆様に、安心して治療に臨んでいただけるよう、万全の体制を整えてお待ちしております。